センシング・ビンゴ

2020/10/06

渋谷の街に存在する普段は目に見えないあれやこれやを見えるようにしてみたら、というのが今回のテーマ。さらにそれを使い、街中でビンゴゲームをして遊びます。


まずは、街の中にどんな見えない存在(環境要素)があるかを学びます。普段私たちが経験している街は、建物や道路だけでなく、目には見えない音や光、空気などによって構成されています。さらに目に見える物質にも、硬い柔らかい、冷たい暑いなどの感覚によってしかわからない要素があります。これらの身の回りに存在する様々な環境要素の特徴や性質を理解することで、快適な街とは何か、その街らしさをかたちつくっている要素は何か、を理解することができます。


今回は以下のセンサーを用いて、街中の環境を計測し、その出た数字を使ってBINGOゲームを実施します。


・照度計(明るさを測ります)

・硬度計(ものの硬さを測ります)

・騒音計(音の大きさを測ります)

・空気汚染測定器(空気の綺麗さを測ります)

・水平器(傾きを測ります)


渋谷ではどのような値が出るのでしょうか…



2~3名のグループに分かれてセンサーをそれぞれ選び、BINGOカードを持って渋谷の街へ。いろいろなところを計測していくうちに、徐々に感覚と数値がリンクして、数字を狙っていけるようになってきます。思いのほか白熱した街中BINGOバトル。BINGOを達成するためにちょっとずるしてみたりということも…。しかし、ずるさえも、身体で感覚をつかんだからこそ成せる業。多少のことは目をつむります…。


最後に、それぞれの班で計測してみたの感想を共有しました。


「渋谷の空気がきれいで、値の幅が少なかった。」

「街全体が明るくて、暗い箇所の値を出すのが難しかった。」

「渋谷にはいろいろなテクスチャーがあったけど柔らかいものはあまりなかったな。」

「角度は身体の動きに合わせて設計されていることが体感できるね。」

「風って体で感じる以上に数値に表れにくいんだね。」

などなど


環境要素というフィルターを通してみることで、今まで気にかけることのなかった、街の新たな一面を発見をすることができました。