TPS_GAKU2021
遊びのアーバニズム 実践学
渋谷PARCO9階に生まれた10代の若者たちが、クリエイティヴの原点に出会うことができる「学び」の集積地「GAKU」。ここで20世紀型の都市計画や都市デザインに代わる、新しい都市デザインの手法やアーバニズムの考え方を、第一線で活躍する建築家やアーバニストと共に実践的に学ぶことのできる10代のための学びのプログラム「TPS_GAKU」を開催しています。20世紀型の開発重視の都市計画や都市デザインをいかに乗り越え、いまある空間を楽しく使いこなし、環境を改善し、生き生きとした人の居場所を作り出すことについて、みんなで考えていきます。
キーワードは「PLAY(遊び)」。現代において「遊び」は単なる気晴らし以上の、都市体験を豊かなものとするための行為として再評価されています。各地で「遊び」をテーマにした都市実験が行われています。TPSでは、これからの空間に対する感性、場に関わる積極性、公共性に対する問題意識などを「都市の遊び」の中で培い、未来の建築家、アーバニストを共に目指します。
また、本クラスの後半は、新宿・渋谷を起点に東京都南西部・神奈川県北部に延びる鉄道路線を運営するとともに、沿線でのまちづくりを展開してきた京王電鉄の協力のもと、プロジェクト演習型の授業を展開します。都市と自然の要素を併せ持つ聖蹟桜ヶ丘の駅周辺を舞台に、これからのまちの可能性を探り、場所の魅力を最大化する遊びのインストールを試みます。
<実施概要>
日程:2021年11月~2022年3月(全10回)
時間:各回120分
会場:前半はGAKU(渋谷PARCO 9階)、後半は聖蹟桜ヶ丘駅周辺エリア
対象:12~20歳
定員:10名
料金:50,000円(税抜)
主宰:Town Play Studies
企画協力:京王電鉄株式会社
協力:東京理科大学理工学部建築学科西田司研究室
授業は前半と後半に分かれています。前半は日本のみならず世界的に注目されているアーバニズム(都市での暮らしや文化に対する考え方)の方法や概念を学びつつ、渋谷の街を舞台に「PLAY(遊び)」します。単に知識を得るだけでなく、自らの身体を都市にダイブさせ、体験的な理解を試みます。また、GPSやセンシング、ARなどの都市体験を更新しうる最新のテクノロジーにも触れます。
後半はより実践的に都市やまちについて考えるPBL型の授業です。前半で身につけた知識と感性をフルに生かし、聖蹟桜ヶ丘のまちでアイデア作りからプレゼンテーション、まち中に飛び出しての都市実験に挑みます。自分たちの考えたことが、実際にまちの一部を変えるダイナミズムと興奮を味わって欲しいと思います。
講師は国際的にも活躍する建築家たちです。クラスを通して建築の世界や建築家という職業にも触れることができます。また、授業と並行して、東京理科大学理工学部建築学科西田司研究室と都市の遊びをテーマに共同研究を進めています。講義には実際に大学で建築を学ぶ理科大学の学生にもTAとして参加してもらい、アカデミズムと社会を架橋する先駆的実践としてご体験いただけます。